豊楽寺釈迦如来坐像(彫刻)

像高 134.8㎝ ヒノキ材 一本作り

本像の胎内背部一面に、結願者の氏名と仁平元年(1151)8月4日の年記と薬師堂及び本像の造立のことが記されており、薬師堂建立の時代が明確となった。仁平元年は藤原末期であるが、本像はややずんぐりとし、頸は猫背の肩におちこむように作られ、顎を前に突き 出して、螺髪も大粒で面相もやや面長な顔付につくられ、唇は朱をさし前にとび出している。像の後には古様な全高216.6cmの板光背が付属しているが、板光背をもつ像は古様な作風を保つ像が多いといわれていて、本像の技法も極めて古いものをもっている。頭と体を 一材より作り、前後に割り、内刳りを施し、彫眼漆塗りであり、平安末期の作とは思えない作風である。土佐の仏像の製作年代を明らかにする基準作品としても貴重な遺品である。南国市岡豊の県立歴史民俗博物館にはこの佛像の実物大のレプリカが安置せられている。

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